2020-08-27

手を洗うとキレイになるのは、なんで?

外から帰ってきたら手洗い・うがい。

物心つく前から刷り込まれたキーワードではありますが、そのメカニズムを理解する経験は少ないのではと思います。

私は美容師として薬品を扱うので、多少なりとも一般の方より知見があるといえますが、複雑でスペシャルな薬品のことは、もちろんわかりません。

しかし、生活衛生的なことでは理解ができるので、「石鹸と手洗い」について、少し記事を書いてゆきます。

  • 石鹸の歴史
  • 石鹸の種類はなにがある?
  • 石鹸は殺菌できるの?

・石鹸の歴史

石鹸の歴史は今から5000年前に遡ります。
メソポタミアでシュメール人が・・・
と続いてもいいんですが、私がそれをやる必要はないので端折ります。詳細は「石鹸 歴史」でググってください。

私が言いたいのは石鹸の歴史は古くからあるのですが、そんなに古くからある単純なものが、公衆衛生の第一線に未だ立ち続けている凄さを知ってほしいと思っています。

ところで、石鹸で手を洗うことは面倒なことでしょうか?
限られた少数の方はそう頷くでしょうが、大半の人にとっては大した手間には感じられず、日常のルーティンの一つとして習慣化されています。

実はここが石鹸の真の凄さだと私は思っているのですが、お手軽な「感染症予防」のわりに、効果がとても大きいことだと言い切れます。

ではここで、数字による「石鹸と手洗い」の最強効果を説明します。

まずは、石鹸を使った手洗いは大変効果があり、必ず行っていただきたいのですが、いつでもどこでも石鹸があるとは言い切れず、流水での手洗いしかできない場面もあると思います。

そんな時でも流水で構わないので、手洗いをしてください。
流水での手洗いでも手に付着しているウィルスの数を「100分の1」に減らしてくれるのです。

たかがそれだけ?と思われるかもしれませんんが、体にウィルスが入る可能性を100分の1に減らせることは、免疫を考えても非常に有効であるといえます。

そして、石鹸を用いた手洗いの場合はどうでしょうか?

結果から言えば効果抜群です。
「10万分の1」までウィルスでの感染症を予防してくれます。

この結果だけを見てしまうと、10万分の1に敵を減らしたのだから、体の中の免疫関係の細胞ちゃんたちに、「絶対に倒せよ!」と期待せずにはいられません。

・石鹸の種類は何がある?

成分としての石鹸の種類や用途によって使い分ける石鹸の数は、たくさんあるのでここでは書かないが、形状としての種類を説明してゆきます。

家庭内の常備している石鹸でも、「固形石鹸」「液体石鹸」、そして「泡の石鹸」が代表的なものとして、各家庭の洗面所に常備してあるのではと思われます。

昭和世代には固形石鹸が「石鹸と言えば!」という親近感で利用されてきましたが、やはりデメリットは管理のしづらさにあったと考えられます。

濡れているところに起きっぱなしにすると、泡立たせてくれる成分が流出していってしまうのはもちろん、触れているところが「ヌメヌメ」して気持ちが悪いということも多々あります。

令和の今では、家庭に常備してある形状ランキングでは恐らく最下位となるでしょう。

次に、液体石鹸ですが液体石鹸の特徴として、「濃ゆい」ということが挙げられます。

石鹸としての濃度が高いので、たっぷりの洗浄成分で汚れを包んでくれることでしょう。

デメリットは泡切れの悪さが言えるので、時間は多少かかるのだと思っていればいいのかもしれません。

そして最後に泡石鹸ですが、特徴はズバリ「お手軽さ」ではないでしょうか。
「泡立てる必要がない!」ことは時間が短縮されるので、急いでいるときや、大勢の人が一斉に手洗いするときにはいいのかもしれませんね。

ただし、泡石鹸には致命的な弱点があって、「濃度が薄い」ことが言えると思います。

軽く手が汚れているときならいいのですが、汚れの目立つときは「2度洗い」も必要なこともあります。

なぜなら、液体石鹸に比べて「濃度」が半分ぐらいしかないからです。
ちょっと衝撃的な真実ではありますが、そのようです。
そのときの手の汚れ具合で、柔軟に対応できるといいものなのかもしれません。

あとは番外編ですが、シート式の石鹸も無印から販売されています。

こちらの特徴はなんといっても、「携帯性の良さ」といえるでしょう。
普段のバッグの中や、旅行の時の手荷物に加えても重宝することでしょう。

まして、現在のコロナウィルス感染症のパンデミック下では、外食時などにも心強いアイテムになるのではないでしょうか。

・石鹸はどうやって殺菌するの?

手洗いの仕方は、よく泡だててしっかり爪の間までこすり洗いをし、しっかり流水で洗い流すこと。
と幼少期より教えられてきたのではないでしょうかないでしょうか。

では、このときに泡の中で何が行われているのか?をご説明します。

まず、ウィルスのことに少し触れると、多くのウィルスの表面はリン脂質の膜で覆われています。

そして、石鹸で手洗いをすることで、このウィルスの膜がバーストして死んでゆきます。もしくは著しく傷つけられ結果的に死滅します。

なので、爪の間もウィルスを逃さず石鹸を付着させて、バーストさせるのですねー。

思わず「くらえー!」って少年マンガっぽくなってしまいます笑。

実はそのほかにもしっかり泡立てることには意味があって、界面活性剤の働きを利用して「水」と「油」を混ぜていきます。

昔からのことわざのように、「水と油の関係」なんて例えることがありますが、界面活性剤の働きとはこれらの混ざりにくいものを混ぜ合わせてくれる働きがあります。

手洗いの世界で言うと、水は流水で油は脂質(汚れ)でしょうか。

わかりづらかったかもしれませんが、流水で流す前に「水と混ざった油」だと、油が落ちやすくなるんですね。

女性のメイク落としのクレンジングも同じですね、乳化させて洗い落とす。油分の洗浄方法はこの方法が優れているといえます。

おまけで、「薬用石鹸」と呼ばれているものがありますが、薬用と普通の石鹸では殺菌効果に著しい差はなく、薬用石鹸を過大評価するものではないという論文もあります。

さらにいうと、薬用成分で使用されている薬品のなかには、農薬で使用するものを配合してあったりします。

使ってはダメとは思いませんが、たいして殺菌効果に差がないのであれば、体に負担の少ない「普通の石鹸」を選ばれた方が良いのではないかと考えます。

最後に、コロナウィルスにも石鹸が大変有効だと言うこともお伝えしていきます。

純石鹸分(脂肪酸カリウム)0.24%以上
純石鹸分(脂肪酸ナトリウム)0.22%以上

の配合の石鹸で効果が認められています。
(詳細はNITE報道発表および、経済産業省発表資料をご確認くださいませ。)

普段、習慣として行っていることの大切さを見つめ直せれば嬉しい限りです。
また、幼い子供にもメカニズムを教えて行動させると、必要性を理解して100点満点のことをしてくれたりします(^^)

石鹸の存在に感謝しつつ、このパンデミック下の世界を生き抜いてやりましょう!!

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